パピヨンの歴史

パピヨンの祖先は北方スピッツ系犬種の血を引くものと考えられ、外観のみならず性格的にもスパニエルとスピッツの特徴を併わせもつ犬種です。16世紀にはヨーロッパの貴族階級で特別な扱いをうけていました。特に女性に人気があったようで、当時の貴婦人の肖像画に頻繁に描かれています。

パピヨンはポンパドール婦人を虜にし、マリーアントワネットもパピヨンの崇拝者であったといいます。当時の人気は相当なもので、ヨーロッパ各国で非常に高価で取り引きされ、この犬種を各国の宮廷や貴族に売るだけで貿易商が成り立ったとさえ言われています。

20世紀になると、フランスではドッグショーに頻繁に参加するようになり、その後すぐイギリスでもアメリカでもドッグショーに出されるようになりました。この時に出品されていた犬たちは現在のパピヨンよりも若干大きく、そのほとんどが白地に茶の斑点が入った毛色をしていました。その後の品種改良により、より小さく、白の斑点部分がより目立つ犬が誕生しました。左右対称の模様と白い部分が、まるで蝶のように見えるのが特徴です。パピヨンはトイ・ドッグの中でもっとも人気のある種であり、愛らしいペットとして、可憐なショードッグとして、また服従競技の名選手として幅広く活躍しています。

アメリカAKC,イギリスKCではパピヨン(立ち耳)とファレン(垂れ耳)を同一種としていますが、別犬種として分類している国もあります。規定上は「パピヨン」も「ファレン」も同等に扱うことになってはいても、やはり「パピヨン」が優遇されている事は否定できないようです。

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